こんばんは~(^^)/
前回に引き続き、今日も道具のご紹介です。
今日の道具は「ブラシ」。
皆さん、洋服ブラシって使ってますか?
洋服のホコリを取る道具と言えば、毛足のある生地面で撫ぜて取る「エチケットブラシ」、粘着テープでくっつけて取る「コロコロ」などを使う方が多いかもしれませんね。
とても便利で、お出かけ前など、私も良く使っています。
でも「洋服ブラシ」にはこのこの二つにはない大事な働きがあるのです。それは・・・
「繊維の中から汚れを掻き出し、通気を促す」
特に一日身に着けた衣類は人間の汗やホコリが繊維の間にたまっています。
このまま放置すると生地を傷める原因になるのです。
家庭科の授業で習いましたよね?
特にウールのスーツやカシミヤのコートなど、毛足のある洋服にはブラッシングは欠かせません。
丁寧なお手入れは洋服への愛情の証、とも言えますね(*^^*)。
特別高価なブラシを使う必要はないと思いますが、天然毛で、ある程度コシのある物が使いやすいと思います。
もし、洋服ブラシをお持ちでない方は、ぜひ一本お持ちいただく事をおススメします。
また、私たち洋裁人は作業中にもブラシを使う場面がよくあります。
仕上げの時はもちろんですが、ちょっと変わった使い方もあります。
- チャコの粉をはらう
- パウダー吸着式シミ抜き剤の粉をはらう
- アイロン台の糸ぐずをはらう
- ミシンやロックミシンの清掃
私が使っている「パウダー吸着式シミ抜き剤」はこちら。
これは通常のシミ抜き剤で輪ジミになってしまった時に使うと、パウダーが汚れを吸着してくれるので輪ジミを消してくれる、という優れものです。
このパウダーを払い落とす時にブラシは欠かせません。
ミシンの掃除には古歯ブラシやホビー用の安い絵筆などが便利です。
また、アイロン台の糸くずを掃うのに便利なブラシがあります。
それがこれ。
これは毛の部分が全部シリコンで出来ています。
糸くずをとてもよく取ってくれる上に、シリコンの毛には糸くずが残りません。
縫い代をカットしたり、という作業はアイロン作業と連動しているため、ついアイロン台の上がカットした布端や糸くずだらけになってしまいがち。
そんな時もこのシリコンブラシを使えば、アイロン台がたちまちきれいになります。
そういえば余談ですが、昔縫製工場で働いていた頃は、こういった糸くずや布の切りくずは全部「床に落とすように」と指導されていました。
いちいちゴミ箱に捨てていては作業の効率が上がらないからです。
床に落としたゴミは一日の仕事終わりに掃除します。
その習慣のせいで私はテーブルや机のゴミを床に落とすくせがついてしまいました。
自分の家なら自分で掃除するのですからそれでも問題ありませんが、人の家にお邪魔した時もついそのくせが出てしまう時があり、とてもいや~な顔をされた事もありました^^;
未だにそのくせは抜けませんが、床のごみは放置せず、こまめに「マキタ掃除機」で吸い取るようにしています。
ところで、洋服ブラシは使っていると毛にホコリやごみがたまってきますよね?
天然毛のブラシは水洗いも出来ません。
皆さんはどうされていますか?
実はこの洋服ブラシをきれいにするグッズがあるのです。
それがこれ!
これは「両目金櫛」と言って、ペットの毛をお手入れする時のアイテムです。
粗目と細目の2タイプが合体した金属製の櫛で、これが洋服ブラシのゴミを掻き出すのに持って来いなのです!
ほら、こんなにとれました(笑)
洋服ブラシとセットでお持ちになっておくと良いかもしれません。
というわけで今日は「ブラシ」を特集致しましたが、いかがでしたでしょうか?
そういえば洋裁人の私たちって、つい体に糸くずを付けて歩いてませんか?
私は外を歩いていて、大声で呼び止められる事もあります。
「背中に大きな糸くず、付いてますよ」
・・・赤面・・・
みなさんもお気を付けくださいね~(;^ω^)