こんばんは~(^o^)丿
自分や家族の洋服でちょっとサイズが合わない時、どうしていらっしゃいますか?
洋裁好きの皆さんなら、当然、自分でお直ししますよね~?
でも、周りの洋裁好きな知り合いや生徒さんたちを見ても、既製品を自分で寸法直しする方はあまりいらっしゃいません。
理由を聞いてみると、
「どうやって直したらいいかわからない」
「面倒くさい」
「お直し屋さんにお願いした方がラク」
と言った答えが返ってきます。
確かに、既製服は寸法直しをする事を想定して作られていませんので、簡単には直せない物が多いのです。
例えばズボンのゴムの入れ替え。
ゴム上り寸法が合わなければ、中のゴムを詰めるとか、継ぎ足して大きくするとか、当然そういう直しが必要になります。
また、ゴムは消耗品ですから、使っているうちに伸びてしまって、ユルユルになってしまう事もありますよね。
なのに、市販のゴムズボンの多くはゴムの出し入れ口すら無かったり、中にはウエストの折り返しの縫い代と一緒にロックで縫われてしまっている物もあったりします。
ゴムの上からステッチがかけられている物もありますね。
このような縫い方をされていたら、たかがゴムの入れ替えと言っても、「自分でやるのはムリ!」と思っちゃいますよね。
また、ブラウスやジャケットがきつくなったので、身幅出しをしたい、という場合。
脇に縫い代が多めに付いていればそれも可能ですが、最近の既製服は本当に縫い代が必要最小限しか付いていません。
「寸法直しをするくらいなら、新しい服を買ってください」という事なのでしょうね・・・
また、お直しに不可欠な「縫い目をほどく」という作業。
これほどモチベーションの上がらない作業はありません。
簡単なお直しでも、ほどくだけで1時間以上を費やす事もざらです。
作業台は糸くずだらけ。
裾の折り返しの中から得体のしれない粉のようなホコリのような物が出てくる事も・・・^^;
そうしてヘトヘトになりながらほどき終わって、ようやくスタートラインです。
私はお得意様や提携先のドレスショップからの依頼に限ってお直しの仕事もお受けしていますが、ハッキリ言って好んでやりたい仕事ではありません。
私でもそうなのですから、趣味で洋裁をされるような方たちが寸法直しをやりたがらないのは良くわかります。
そんなお直し仕事ですが、実はメリットもたくさんあるのです。
- 好きな洋服を長く着る事ができる。
- お直し専門店に外注する費用が浮く
- 既製服の縫い方の勉強になる。
- ミシンの縫い目ほどきが早くなる。
- 「服を生き返らせた」という充実感がある。
- お直し仕事に対する「耐性」ができる。
どうでしょう?
私的には5番の「服を生き返らせた」という満足感が一番大きいかもしれません。
こんなにメリットだらけだったら、ちょっとやる気になりませんか?
まずは「やってみよう」と思うところから始めましょう。
ところで、「どうやって直したらいいのかわからない」という問題。
これはまだ解決されていませんね。
確かにお直しは一から服を作る縫製とは違う技術なのです。
すなわち、お直し仕事の抵抗感をなくすには、お直しの方法を学ぶ事が一番の近道です。
実は私はかつてお直しについて、ちゃんと習った事がなかったので、本で勉強をしました。
私がとても参考にしていた本はとてもわかりやすくて良かったのですが、残念ながら廃版になってしまったため、今は別の本をおすすめしています。
それがこちら。
「お気に入りをもう一度 クライ・ムキのお直しの本」