こんばんは~(^O^)/
「くるみスナップ」ってご存じですか?
別名「シルクスナップ」とも言いますが、金属のスナップを生地でくるんだ物です。
白と黒は比較的多くの店で入手できますが、大きな洋裁材料店やネットショップなどでは色も十数色取り揃えているところもあります。
普通のスナップボタンは留めている時は良いのですが、ボタンを外している時はどうしても金属色が目立ってしまいますよね。
服の生地色と似た色のくるみスナップを使えば、スナップが目立たず、上品な仕上がりになります。
また、くるみスナップは自分で作る事もできます。
手作り服の場合は共布を大きめの円形にカットし、周囲をぐし縫いして縮め、金属スナップを中に入れてくるむだけ。
忘れてはいけないのが、中心の凹凸部分用に3mm程度のハトメ穴をあらかじめ開けておく事。
この時役に立つのが、以前ご紹介した「スクリューポンチ」と「ほつれ止め筆ペンα」です。
共布を使うなら目の細かい薄地が適しています。
厚地を無理にくるむと、スナップが巨大化し、かえって目立ってしまう事もあります。
また、裏に回る布はなるべく少ない方がスッキリ仕上がります。
「裁ほう上手」のような洋裁用ボンドを使ってスナップに接着してしまえば、乾いてから余分な布をカットしても剥がれたりほつれたりせず、便利です。
ところで、くるみスナップというのは、付ける時にちょっとした注意が必要です。
と言うのも、生地でくるまれているのでスナップの表側からは穴の位置がわかりにくいからです。
最初に確認して、ピッタリ上下左右に穴が来るように置いたはずなのに、いざ布をすくって裏の穴から表に針を出そうとすると、どうも狙いが外れてしまうのです。
針で何度も金属部分に突き刺してしまい、針の先が潰れてしまったり・・・
こうならないためには、生地の上から穴の位置にチャコペンなどで印を付けておくと良いのです。
縫い付けた後は印は糸の下に隠れて見えなくなるので、わざわざ印を消さなくても大丈夫。それでも気になる方は、「消えるチャコペン」などを使うと良いと思います。
また、付け終わってみると、どうしても付け位置の印からずれてしまう、という方もいると思います。
位置の印はスナップを置いてしまうと見えなくなってしまうので、縫っているうちにずれている事に気が付かないのです。
そんな方は、付け位置を中心に、スナップの直径より大きな十文字の糸印を付けてみてください。
途中でズレた事がわかるので、軌道修正する事ができます。
また、4つの穴を順番にかがっていくのではなく、対角線に付けていくと、ずれにくいです。
よかったら試してみてください(*^^*)
ここからは余談です(^^)
つい昨日の出来事です。
まさにその「くるみスナップ付け」をしていました。
既製服の量産品のお手伝いを頼まれたのですが、量がハンパない・・・
約200組、という事はスナップは2個で一組ですから実際は400個!!
しかも針通りの悪い生地で、何本も針が折れ、なかなか手強い仕事でした。
手の握力も次第に無くなってきて、スナップが手からこぼれてしまう事もしばしば・・・
その一つが作業台の下に転がっていきました。
作業台の下は物置になっていて、手作り台車の上に色々な道具や材料を置いています。
スナップはどうやらその台車の下に潜り込んだらしい・・・
作業台下は真っ暗で何も見えないので、台車の下に手を入れてサッと床をなぜてみました。
スナップは無さそうでしたが、関係のないポリ袋らしい物が落ちていたので、それを引っ張り出したその時、何か音がしたのです!
「ごろごろ」
!?・・・
「ん?」「何?」
もう一度手を入れてみましたが、何もありません。
でもさっき、確かに何か音がしたけど・・・
今度はスマホの懐中電灯をオンにして照らしてみました。
すると、台車の脚の陰に身を隠していたあの子が照らし出されました。
「まあ、ここにいたの?」
それはスナップではなくて、この子でした。
そう、あの行方不明だった「目打ち」でした。
先日新しい目打ちを買った話を致しましたね。
新人に自分の座を奪われる危機感を覚えたのか、遭難者が助けのヘリを呼ぶように、この子の心の叫びがついに私に届いた・・・そんな感じでした(^▽^;)
ともかく良かったぁ(*^▽^*)
肝心のスナップは、というと、少し離れた床の上に無事発見しました(^^♪
***おしまい***