洋裁の手縫い作業にお助けアイテム

こんばんは(^^)/

全ての作業が手縫いの「和裁」と比べ、洋裁での手縫い作業というのはそれほど多くはありません。
特に最近主流になっている既製服の縫製方法では、ほとんどの縫製作業はミシンで行い、まつり縫いやボタン付けなど、手で行う作業はごく限定的になりました。

そのせいか、割と最近になって洋裁を始めた方は手縫いが苦手な方が多いように見受けられます。
何でもミシンで縫いたがり、既製服のような仕上がりを良しとするような傾向があるようです。

手縫い作業はある程度「慣れ」が必要です。
長い距離、長い時間作業を続ける事でコツもつかめてきますし、手も慣れて、作業時間も短縮されてきます。
そうすると手縫いに対する心のハードルが下がり、面倒に思わなくなってくるものです。

手縫いに自信がつくと、洋裁そのものに自信がついてきます。
ミシンでうまく縫えない時は手縫いでカバーできますし、最終的に何とか形になるからです。
ミシン縫いでは難しい極薄地であろうと、パイピングであろうと、手縫いなら時間さえかければ縫い上げる事が出来るのです。

まずは普段やっている手縫い作業を意識して綺麗に、丁寧にやるよう心掛けてください。
ある程度自信がついてきたら、ハンドステッチをアクセントにしてみたり、手縫いを効果的に使うようなデザインにも挑戦してみてください。

 

ところで、私たちが手縫いで苦労するのはどんな事でしょうか?

私が考える手縫いのトラブルは次の3つです。

  • すぐ糸がからまる
  • 何度も針に糸を通すのが面倒
  • 針の先やお尻で手を刺してしまう

 

手縫いが苦手な方は思い当たるのではないでしょうか。

こういうトラブルを引き起こさないためにはコツや慣れが重要なのは言うまでもありません。
ですが、もし何か道具を使う事によって、これらがグンと軽減されるとしたら、使わない手はありませんよね?

ではその道具、ご紹介しましょう!

**シリコンペン**

シリコンスプレーはよくご存じだと思いますが、潤滑剤として滑りを良くしたい物に使用しますよね。
この商品の特徴はサインペンのようにピンポイントでシリコンを塗る事ができる、という点です。
これを手縫いの針と糸に塗っておくと、糸が途中で絡まってしまうのを防いでくれる、という優れものなんです。

糸が絡まりやすい、というトラブルは昔からありました。
そのための対策としてよくやっていたのは「洋裁用の蝋」を布の端切れにこすり付け、手縫い糸を挟んでアイロンの熱で溶かしながら、糸に浸み込ませる、という方法です。
既製品でも糸にあらかじめワックスがコーティングされた「蝋引き糸」という商品もありました。
それらに比べて、シリコンペンなら特別な糸を買う事もなく、ペン先で塗るだけで蝋引き効果があるので、とても手軽です。

実際の使い心地としては、絶対に絡まなくなる、というわけではありませんが、絡まる回数が確実に減ります!
塗った時と塗らない時で使い比べて頂くと、効果は歴然です。
尚、使い方は糸をピンと張っておいて、端から塗っていくだけ。
持ったままではやりにくい場合はクッキングペーパーの上に糸を伸ばしておいて、ペンで塗っていくと簡単です。
ぜひお試しください。

 

**糸通し器**

 

これは以前にもご紹介しましたが、手縫いには欠かせない道具です。
(糸通し器の詳細はこちらをどうぞ)
糸が絡まってしまう原因の一つに、糸を長くしすぎている、という点があります。
「下手の長糸」という言葉もありますが、糸が短い時にはあまり絡まりませんよね。
でもつい糸を長くしてしまうのは、針に糸を通すのが面倒なので、少しでも糸通しを減らしたい、という心理が働くからだと思います。
その点、糸通し器を使うと糸通しが全く苦でなくなるので、糸を長くする必要もありません。
糸通しに苦労している方、面倒だと思う方はぜひお使いになってみてください。

 

**コインシンブル**

 

指ぬきは使っている方も多いと思います。
こんなの。。。

シンブルは指先にはめるのに対し、指ぬきは指の第一関節と第二関節の間にはめます。
指ぬきは和裁のように、針のおしりを指ぬきに当てて、長い距離を並み縫いする(運針と言ったりします)のに適しています。
ところが、洋裁で手縫いをする場面と言えば、大まかに言って「まつり縫い」と「ボタン付け」ですよね。
これらはひと針ずつすくって縫う縫い方です。
針通りが悪く、針のおしりを押したい時に「指ぬき」のポジションではちょっと無理がありませんか?
どちらかと言うと中指の指先で押す方がポジション的にも自然だし、力を入れやすいと思います。
なので、私は指ぬきよりも「シンブル」を愛用しているのです。

ところでシンブルにも色々種類があり、金属製の物、革製の物が一般的です。
金属製の物は指の動きが制限されて、私は使い心地が今ひとつです。
また、革だけで作られている物は、指へのフィット感は良いのですが、耐久性が心配です。

それで私が使っているのは上の写真のように革の本体に、針の当たる部分のみ補強の金属板が入っているタイプです。
両方の良いとこ取りで、今のところ一番使いやすいと思っています。
写真はSサイズですが多少大きかったので、脇を縫い込んで詰めました。
使い始めは革の縫い目に糸が引っ掛かったりしますが、慣れてくれば指をうまく動かして糸の引っ掛かりを避ける事が出来るようになります。

指ぬきしか使った事がない方もよかったら一度お試しください。

 

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というわけで、今日は手縫い作業のお助けアイテムをご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?
手縫いは練習の成果が出やすいので、モチベーションも上がりやすいと思います。
便利なグッズはどんどん使って、楽しく手縫い♪
お試しください!(^O^)/

 

#糸が絡まる #シリコンペン #糸通し器 #コインシンブル #指ぬき

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