シミ抜き剤、おすすめはコレ!!

こんばんはー(^^)

今日は、持っておくと便利な「シミ抜きアイテム」についてご紹介したいと思います!

 

洋裁をやっていると、知らぬ間に大事な生地に汚れが付いていた、なんて経験ありませんか?

ミシンもアイロンも作業台も、きれいに拭いてから使うようにしているのに、気が付くと「ポツ」っとシミができていたりする事があるんですよね~。

それも目立つところに出来ていたりすると、ホントにショックです。

また、「後で消せばいいわ」とチャコペンで印をつけたら、なかなか消えずに慌てた、なんて事もあるのではないでしょうか。

それなら「消えるチャコペン」を使えば大丈夫!と思っていると、意外とそうでもありません。

最近は消えるペンも進化していると思いますが、以前はこれで何度か失敗しました。
消したはずの色が数日たって復活していたり、
水で消えるタイプに間違って消しペンを使って、全く消えずにパニックになった事も。
消しペンでチャコの色は消えたけれど、消しペンのシミが出来てしまった、なんて経験もあります。

まあ、一番安全なのは「糸印」なんですが、忙しい時はチャコペンに頼ってしまいます。

 

洋裁での汚れと言えば、チャコの他にもミシン油による汚れもその一つです。
家庭用ミシンはそれほど危険はないかもしれませんが、私が使っているJUKI工業ミシンはミシンヘッドの下がオイルタンクになっていて、ミシンの回転と共にそのオイルが上へ吸い上げられて、必要な各所に油が回っていく仕組みになっています。
そのため、気を付けていないと、予期せずミシン油が生地に付いてしまう事があるのです。

 

それでは、まずは私が使っているシミ抜き剤たちをご紹介しますね。

左→右→手前の順に

  1. 太陽商会「ニュークリーナーFA(油脂性)
  2. 太陽商会「ニュークリーナーFB(水溶性)
  3. ミズホケミカル「ヒューズアウト
  4. 三和化成「サンドライ
  5. 河口「チャコ消し

それでは順にご説明していきますね。

1.ニュークリーナーFA(油脂性)

これは油脂性のシミを落とすタイプのクリーナーです。
裏面に落とせる対象について記載があります。

洋裁シミの原因であるチャコ、鉛筆、ミシン油などに使えます。

 

2.ニュークリーナーFB(水溶性)

これは水溶性のシミを落とすクリーナーです。

一般的な食べこぼしのシミなどを落とすのに適しています。
また、水性チャコのシミや、原因のわからないシミに、FAと併用して使用したりします。

 

3.ヒューズアウト

こちらは以前にもご紹介しましたが、接着芯のはく離剤です。
詳しくはこちらこちらをご覧ください。
ヒューズアウトは樹脂を溶かす作用があるので、樹脂製の接着糊や液体樹脂のほつれ止め液によって出来たシミ落としに効果があります。

 

4.サンドライ

こちらは溶剤で溶かした油脂性汚れをパウダーで吸着して落とすタイプのクリーナーです。
ニュークリーナーを使った後、輪ジミになってしまった時は、サンドライで輪ジミを消す事ができます。

 

5.チャコ消し

こちらは顔料系チャコや鉛筆の汚れに特化したペン型クリーナーです。
落としたい部分にピンポイントで使えるので便利です。

 

さて、それでは具体的に洋裁時にシミを作る可能性のあるチャコ、鉛筆、ボールペン、ミシン油、ほつれ止め液について、どのアイテムが効果的なのか、実験してみたいと思います!

 

〖実験1〗

鉛筆、チャコペン(ピンク)、チャコペン(黄)、ボールペン
以上4種類の汚れに対し、

ニュークリーナーFAを使った場合
チャコ消しを使った場合
で落ち具合を比べてみます。

ニュークリーナーFAを使った場合

ひと吹きした状態が下の写真です。鉛筆とチャコは少し消え始めました。

この後、スプレーしてはティッシュやタオルなどに挟んでモムようにします。これを3~4回繰り返しました。

ピンクのチャコは大分落ちました。
鉛筆と黄色のチャコは落としきれませんでした。
ボールペンはほとんど落ちませんでした。

 

チャコ消しを使った場合

チャコに関してはほとんど落とすことができました。
鉛筆も①に比べて大分薄くなりました。
ボールペンは薄くはなりましたが、やはり落ちませんでした。

***結果***
この①と②対決ではチャコ落としには「チャコ消し」が効果的だということがわかりました。
鉛筆はどちらも完全には落とせませんが、チャコ消しの方が良く落ちました。
ボールペンはどちらもあまり効果はありませんでした。

ボールペンは他のメーカーの物も複数試しましたが、やはりほとんど落ちませんでした。
昔はFAでも良く落ちたのですが、ボールペンのインクが時代とともに進化していて、落ちにくくなっているのかもしれませんね。

〖実験2〗

ミシン油と比較用の天ぷら油、それにほつれ止めピケのシミをニュークリーナーFAヒューズアウトを使って落としてみます。

ほつれ止めピケは以前もご紹介したことがありますね。
詳しくはこちらをご覧ください。

FAだけで天ぷら油とミシン油はすぐにきれいに落ちました。
けれど、ほつれ止めピケのシミは全くとれませんでした。

次にピケのシミにヒューズアウトを使ってみます。

スプレーしてから布に挟んでもみ出しを数回繰り返しました。

ワンダホー!!

***結果***

ミシン油や食用油の汚れにはFAはとても効果的でした。
また、ほつれ止め液のシミもヒューズアウトできれいに落とせました。

〖実験3〗

水溶性シミ用のニュークリーナーFBの効果も確かめてみましょう。

コーヒーしょう油ケチャップのシミをFBで落としてみます。

 

***結果***

この三つのシミもFBできれいに落とせました。
ただし、食べこぼしのシミは時間が経つと落ちにくくなります。
シミが出来たらすぐに水洗いするなどの処置をすることをおすすめします。

 

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というわけで今日はシミ抜き剤を特集致しましたが如何でしたでしょうか?
大切な作品、お気に入りの服はしっかりお手入れして、長く大事に扱いたいですね。

今日ご紹介したアイテムの入手先はこちら↓になります。
業務用は量が多いと思われるかもしれませんが、使い始めると結構すぐになくなってしまうものです。
いざという時に慌てないよう、常備される事をおすすめします。
今回、サンドライの実験は行いませんでしたが、FA、FBとセットで使うと、とても効果的です。
よかったらお試しください(^^♪

 

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