忘れない工夫・思い出せる工夫

こんにちは♪

洋裁をしていて、「これ、どうやるんだっけ?」と思う事、ありませんか?
たとえばポケットだったり、ファスナー付けだったり、あきの縫い方だったり・・・

確か前は出来たはずだけど、「やり方をすっかり忘れちゃった」なんていう経験、誰にでもあると思います。

「人間は忘れる生き物である」なんて言葉もありますが、これは本当のハナシ。
日常的に繰り返されない事は、ある意味「生存には必要ない事」と脳が認識し、そういった記憶はどんどん消されていくのだそう。
生まれてから見聞きしたすべてを記憶していたら、脳はとっくにパンクしちゃいますね。

話がそれましたが・・・

例えば洋裁の部分縫いのやり方をいつも忘れてしまう、というのなら、それなりの対策をする事。
それが次回、また振り出しに戻らないためには必要です。

ではその具体的な対策を考えてみましょう。

 

その1
「快」の感情と連動させる

いきなり難しい言い方をしましたが、要するに楽しんでやりましょう、という事。
人間の脳は好きな事、楽しい事をしている時にはドーパミンが出やすく、いやな事、やりたくない事をしている時にはノルアドレナリンが出やすくなっています。
ドーパミンが高まっていると、モチベーションが上がったり、少々困難な事にもチャレンジしてみようという意欲が湧いてくる、と言われています。
また、集中力が高まり、パフォーマンスも上がって、記憶定着率も高まる、という事もわかっています。
「好きこそものの上手なれ」なんて言葉もありますが、これ、科学的には正しいのです。

「快」の感情を意識的に持つ事によって学習効果が高まるのなら、これは活用しない手はありません。

とは言え、実際には内容が難しかったり、得意でない事だったりすると、いつもいつも楽しい気分で取り組めないよ、と思いますよね?

でもご安心を。

実際には、何に対して「快」と思うか、という事は問題ではないと言います。
つまり、極端な話、過去の嬉しかった出来事を思い出して、幸福感に浸りながら作業をするのでも効果がある、というのです。
それは、取り組んでいる内容と、その時の感情を脳は勝手に結び付けて記憶してしまうから。
結果、「それは楽しい事」と認識され、学習効果も上がる、というわけです。

これだったらできそうな気がしませんか?
気分が下がってきたら好きなBGMをかけたり、ちょっと休憩して、好きなお菓子を食べたり。
そんな事でも構わないと思います。
常に自分の心の状態をモニターし、楽しい気分を持ち続けるように意識してみてください。

 

その2
早いうちに反復する

回数をこなした事はそれだけ習熟度が高まります。
それは皆さんご存じだと思います。
しかも、同じ反復するのでも、なるべく早いタイミングでするのが記憶定着に効果があるそうです。

例えば、何か本を読んで勉強していたとしましょう。
第一章を読み終えたら、すぐその後本を閉じ、どんな内容だったかを思い出してみる。
この早いタイミングでの反復(復習)によって、これをしなかった場合と比べて、格段に記憶に残るのだそうです。

これは洋裁にも応用できますよね。
たとえば何か新しい部分縫いのやり方を覚えたとしましょう。
そのあと、目をつぶって、頭の中でもう一度、その工程を再現してみる、というのはとても良い復習です。
思い出せない部分があったら、すぐ実物を見て記憶を補うのです。
これで、ぐっと学習効果が高まり、記憶に残りやすくなります。
できれば、就寝前と翌朝の起床後にこれを繰り返す事で、その効果は何倍にもなります。

そして、あまり日を空けずに、もう一度同じデザインを縫ってみる、という事ができればなおさら👍です。

反復はタイミングと回数。
これを覚えておいてくださいね。

 

その3
記録をとるなら具体的に

洋裁教室の生徒さんを見ていると、パターンにメモを書き入れる方、ノートにメモする方、イラストにする方、ポイント毎に写真を撮る方、様々です。
全く記録に残さない方もいます。

私は自分の記憶力を全く信じていないので(笑)、大事な事は忘れる前提で対策をするようにしています。
同じ記録に残すのでも、自分が忘れそうな事、忘れたら困る事を予測し、具体的な情報も記録することにしています。

たとえば・・・

  • まずは日付。←これ、思い出す時に結構大事!
  • どのデザインのどの部分か。
  • 服資材(裏地や芯地、伸び止めなど)の情報・品番など。
  • 手順には番号を。間違えそうな部分はより細分化して。
  • シーチングでその部分のサンプルを作り、パターンと一緒に保管。
  • パソコンやスマホに覚書フォルダを作り、カテゴリ毎に記録。
  • 参考にした本のタイトルやページを明記。

 

こういった具体的な記録をする事によって、後に思出しやすくなるばかりでなく、そもそも印象に残りやすくなります。
その時は多少面倒だと思っても、後で絶対に役に立ちます。
私自身、すっかり忘れていた事柄をノートに救われる、という経験が何度もあります。
そんな時は
「過去のわたし、ありがとう✨♡」
という気持ちになります(笑)。
まさしく、「自分への思いやり」とも言えますね(*^-^*)

 

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というわけで、洋裁の「忘れない工夫・思い出せる工夫」如何でしたでしょうか?

一番大事なのは、何といっても「洋裁が好き♪」という気持ちを、事あるごとに思い出し、味わい、かみしめる事。
これだけで本当にもっともっと洋裁が上達します。
私が保証します(^O^)/

それではまた~~~♡

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