こんにちは~
冬は空気が乾燥していますね~(+o+)
東京は連日の晴天で、湿度は一向に上がりません。
こうなってくると、やっかいなのが「静電気」。
特に洋裁をしていると、アイロンをかけた生地が熱による乾燥と摩擦で静電気を帯びてしまいます。
特にシルクや化繊の薄地・・・裏地のような生地は静電気が起こりやすいですよね。
裁断台の塩ビマットに吸い付いて、きれいに広げるのも一苦労です。
こんな時便利なのが、静電気防止スプレー。
ドラッグストアーや通販などで色々な商品が販売されています。
中身の主な成分は「界面活性剤」。
洗剤や柔軟剤などに含まれていて、皆さんよくご存じだと思います。
それにしても、なぜ界面活性剤が静電気を防止するのでしょう?
それ以前に、そもそも乾燥しているとなぜ静電気が起きるのでしょう?
「そんなこと考えてみもしなかったー」という方もいらっしゃると思います。
そこで、簡単にご説明しておきますね。
人間や身の回りの物質は、もともとプラスとマイナスの電気を持っています。
これが摩擦などによりプラスとマイナスのバランスが崩れ、電気が発生します。
電気は水分を通して放電しますが、空気中の水分が少ないと、なかなか自然には放電せず、体内や物質内に溜まってしまいます(帯電)。
そのため、空気が乾燥しやすい冬場に静電気が発生しやすい、という事になります。
「界面活性剤」は本来混ざり合わない性質の物質同士を混ぜ合わせる働きがあります。
洗剤では「油+水」の働きにより繊維中の油脂汚れが水に溶けやすくなったり、柔軟剤では繊維と水分をなじませる働きにより、衣類が乾いても空気中の水分を取り込んで、バリバリに乾燥するのを防いでくれます。
静電気防止スプレーの界面活性剤は吹きかけた物質の表面に留まり、空気中の水分を吸収します。
そのため、発生した電気が流れて放電するのを助け、帯電しにくくなる、という理屈です。
このように私たちの身の回りで活躍している界面活性剤ですが、問題もあります。
石油由来の合成界面活性剤は人体や環境に少なからず影響があると言われています。
合成洗剤を使わず、石鹸でお掃除やお洗濯をする方も増えましたよね。
洗髪するのにシャンプーを使わない、いわゆる「湯シャン」という言葉も定着してきました。
そう考えると、静電気防止スプレーだって、できれば人体や環境に安全な物を使いたいですよね?
「安全な材料で静電気防止剤を作れないだろうか?」という事で、調べてみたところ・・・
なんと、すでに皆さん実践されている事がわかりました!
材料は「グリセリン」と「水」。これだけ!
グリセリンは化粧品の材料にも使われている無色透明の物質です。
水に良く溶け、高い吸湿効果があります。
天然由来のグリセリンはドラッグストアーなどで安価に入手できます。
水に少量のグリセリンを溶かした液体をスプレーボトルに入れて吹きかけると、市販のスプレーと同等の効果があるとの事!
こんなに簡単で安全な材料でできるなら、試してみない手はありません(^^)/
というわけで、さっそく近所のドラッグストアーでグリセリンを買ってきました!
ネットの情報を参考に(笑)、スプレー液を作ってみます。
- グリセリン・・・小さじ1
- 水・・・100ml
好みで少量のエッセンシャルオイルを入れても良いそうです。
家にあった「ハッカ油」を数滴。
軽く振って、出来上がり♪
かんた~ん!!(#^^#)
早速、効果を試してみました。
使うのは、シルクオーガンジーの端切れです。
アイロンをかける、とすさまじい静電気が・・・
ハンガーにかけて壁のフックにかけようとすると、こんなかんじ。。。
このシルクオーガンジーに手作りスプレー液を吹きかけ、軽くアイロンして乾かします。
効果はこの通り(*^^)v
どうでしょう?
市販の防止スプレーと効果は変わりませんね(^^)/
ただし、水滴が生地に付着すると、場合によっては「シミ」になってしまう事もありますので、必ず端切れでテストしてから使ってください。
また、できるだけ細かな霧が作れるスプレーボトルをお使い頂いた方が良いかもしれません。
ちなみに、この液は身体に付けても安全なので、髪の毛や肌が乾燥した時に化粧水代わりに使っても良いそうです。
ただし、あまり日持ちはしないようなので、冷蔵庫で保管して、早めに使い切る事をおすすめします。
使い切れない時は、お洗濯の柔軟剤として使うと良いそうですよ(^^)
我が家にはすでに「ミョウバン水」と「セスキ水」のボトルが冷蔵庫に常備されています。
これに「グリセリン水」が加わると、結構なスペースを占領することになりそうですが・・・(;^ω^)
あ、「ミョウバン水」については、よろしければこちらの過去投稿(ミョウバン1 ミョウバン2)をご覧ください。
「セスキ水」についてはこちらをごらんください。
というわけで、今日は静電気を取り上げましたが、如何でしたでしょうか?
カンタン安全に静電気対策、ぜひお試しくださいね~(^.^)/~~~