こんにちは(^^)/
今日は前回に引き続き、ビッグサイズのボタンホールを作る方法について、詳しく解説していきたいと思います。
家でボタンホールを縫った事がある方はお分かりだと思いますが、まずは全自動でボタンホールが縫えるしくみについて、簡単にご説明していきますね。
こちらがオートタイプのボタンホール押えです。
普通の押えに比べて細長い形です。
これは、ボタンホールの長い距離を行ったり来たりして縫い上げていくうちに、縫い目が曲がってきたりズレて来ないようにするためのガードレールの役目をしています。
左側に二つの突起がありますね。これがボタンホールの長さを決めるストッパーの役目をしています。
手前のシルバーの突起は押え金に固定されていますが、向こう側の白い突起は、セットするボタンの大きさによって移動する仕組みになっています。この二つの突起の間の寸法がボタンホールの長さになるわけです。
ミシンには、ボタンホールレバー(名称はそれぞれ違いますが)があり、普段は上の方に収納されていますが、ボタンホールを縫う時はそれを引っ張り下ろします。
先にご説明した押え金が布をホールドしたまま行ったり来たりするのですが、レバーがこの二つのストッパーに触れることで、「前進」や「後進」「かんぬき縫い」などが切り替わり、順序だててボタンホールを縫い上げるようプログラムされているのです。
さきほど
二つのストッパーの間の寸法=ボタンホールの長さ
とお話しました。
という事は、ボタンをセットするお皿の部分を最大に広げた時の寸法が、縫えるホールの長さの上限、という事になります。
前回もお話しましたが、メーカーに関わらずほとんどのミシンは上限が25mm~28mmとなっています。
従って、こういった付属の押え金を使ってしまうと、それ以上大きいボタンホールは縫えないのです。
それなら、この押えを使わず、普通の「直線・ジグザグ」押えを使ってボタンホールは縫えないのでしょうか?
いいえ、理論上は縫う事は可能です。
普通押えで、ボタンホールモードにして縫う事はできます。
専用の押えについているストッパーがないので、折り返しのタイミングで手動でレバーを押してやれば、センサーは反応してくれます。
前進した先では向こうからこっちに向けてレバーを手で押してあげる、手前から折り返す時はこちら側から押してあげる、という事をするわけですね。
ただし、やってみるとわかるのですが、普通の押え金では長い距離をぴったり同じ軌道で往復する事が難しいのです。
どうしても曲がってしまうんですね。
それに、レバーをチョンするタイミングが手動だと結構難しく、左右の長さが揃わなかったり、という事が起きてしまいます。
そうなんです。ボタンホールをきれいに縫うためには
①軌道が曲がらないための「ガードレール」
②長さを自由に変えられ、固定できる「ストッパー」
これを兼ね備えたツールが必要なんです。
とは言え、ミシンに取り付ける押え金はさすがに自分で作る事はできません。
Butしかし!
ミシンに取り付ける事ができないなら・・・
カードレールとストッパー、
布に付けちゃえばいいんじゃない?
そうなんです!!
私が考えた秘密の道具は、ミシンに取り付けるのではなく、布に取り付けて使うのです。
こんな風に!
押えの両側にあるのが、ガードレール。
このガードレールの裏側には「貼って剥がせる両面テープ」が付いています。
しっかり固定できて、しかも簡単に剥がせて、テープの粘着力は水洗いで復活します。
左側レバーの手前に見えるのが、固定ストッパー。
奥の方には可動ストッパーが付いています。
これも剥がせる両面テープで固定しているだけなので、好きな長さに変えられます。
しかも、これらの材料は、すべて100円ショップで売っているものばかりです!
どうですか?
仕組みはいたって単純。
作り方も超カンタン!
次回は、この装置の作り方を詳しく解説致しますね(*^-^*)
それではまた~(^O^)/