洋裁におすすめのアイロン台!その1

こんにちは~

いつもご覧くださってありがとうございます。

縫製の作業で、ミシン縫いと同じくらい大切な「アイロンがけ」。

こちらのブログでもたびたびアイロンの重要性についてお話してきました。

縫いの綺麗さは言うまでもありませんが、仕上がりの美しさはアイロンで決まる、と言っても過言ではありません。

何となくこなれた作品というのは、例外なくアイロンがけが上手に出来ています。

反対に、上手に縫えているのに、縫い代の倒しや折り返しのアイロンが甘く、何となくボテっとしていてスッキリしていない作品を見ると、「ああ、もったいないなぁ」と思ってしまいます。

アイロンがけがもっと上手に出来ていれば、何倍もグレードの高い作品に見えたことでしょう。

ではなぜ、このようにアイロンが甘くなってしまうのでしょうか?

それは

「スチームを適切に使っていないから」

という事が大きいと思います。

多くの場合、スチームを使った方が明らかにピシッと仕上がります。

接ぎ目の縫い代を割ったり、倒したり、縫い返し部分のアイロンなど、ほとんど全てのアイロン工程においてスチームを使って頂きたいのです。

 

洋裁でスチームを使ってはいけない場面、というのは、ごく限定的です。
「水がかかるとシミになってしまったり、縮んでしまったりする生地」でのスチーム使用は注意が必要です。
生地の風合いを損なうほどに縮みが発生する場合は、スチームは使わないようにしましょう。
シミについて言えば、水によってシミができやすい生地でも、スチームがかかるだけでシミになる事はめったにありません。
何らかの原因で水が漏れ出てしまい、生地にかかってしまう可能性がある、という意味で注意が必要です。
注意が必要な生地は薄手のシルクやキュプラなど。
一方、綿や麻、ウール、ポリエステルなどは熱にもスチームにも強い素材ですが、心配な場合は事前に端切れでテストしてから使用してください。

 

ところで・・・

プロの作品がピシッとアイロンがかかっているのは、技術的な事は別として「工業用のアイロン」と「バキュームアイロン台」を使っている、というところが大きいと思います。

実際、私も仕事でこの両方を使っていますが、家庭用のアイロンとアイロン台を使った場合とは比較にならないほど仕上がりが違います。

とは言え、工業用は値段も10倍くらいしますし、家庭でそんな道具を揃えるのはハードルが高いと思います。

という事で、ブログでも以前、家庭で洋裁をする場合のおすすめのアイロンについて取り上げた事がありました。

そこでおすすめしたアイロンが3種類ありましたが、個人的に言えば、「ティファール・コンフォートグライド」が一番おすすめです。

豊富なスチーム量はさすがティファール。
また、連続使用でもスチーム量が安定している、洋裁ではむしろ要らない「オートオフ機能」がない、という点で、ティファールの他の機種と比べてもおすすめしたいモデルです。

 

ところで、スチーム量の多いアイロンを洋裁で使う場合、アイロン台もそれに合った物を選ぶ必要があります。

そう、「スチーム抜け」が優れている、という事が重要になってくるのです。

単なる普通のアイロンがけと違って、洋裁の場合はアイロンを持つ反対の手で布を押さえたりしながらの作業になります。

アイロンのすぐ横に手がある、という感じですよね。

つまり、アイロンのスチーム抜けが悪いアイロン台の場合、手を火傷してしまう恐れがあるのです。

実際、バキュームアイロン台では手が熱くなる事はほとんどありませんが、家庭用のアイロン台では私でも「あっちっち!」となる事があります。

そのため、せっかく高性能のアイロンを持っていてもスチームを使えない、という場面も出てきてしまうのです。

ではどんなアイロン台を選んだら良いのでしょうか?

スチーム抜けが抜群に良いのは、プロが使う「バキュームアイロン台」ですが、コンパクトな卓上タイプも販売されています。

ちょっと値が張りますが、801型はかけ面もそこそこ広く、吸引力も強いので、性能的にもかなりおすすめです。

 


さて。。。

卓上型バキュームアイロン台は確かに魅力的ですが、バキューム無しの一般的なアイロン台で、スチーム抜けの良い、手が熱くならないアイロン台は無いのかしら???

とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

そこで次回はバキューム無しのタイプのおすすめアイロン台について解説していきたいと思います。

それではまた~(^^)/

 

#洋裁用アイロン #洋裁用アイロン台 #スチーム抜け #ティファールアイロン洋裁向け