こんにちは~
洋裁をやっていると、ウエストがゴム仕様のスカートやパンツ、かっぽう着とかスモッグの袖口などで平ゴムを使う事ってありますよね。
服作りはもちろん、寸法直しでも、「ゴムを通す」という作業というのは割と頻繁にあるものです。
ですが、ゴム通しってかなり面倒だし、苦手な方も多いのではないでしょうか。
途中で引っ掛かって先に進まなかったり、ゴムが中でねじれてしまったり。
通し器具からゴムが外れてしまって、最初からやり直し!!・・・なんて事も。
簡単そうに見えて一筋縄ではいかない作業なんですよね。
何を隠そう、私もゴム通しが嫌い(いや、苦手💦)な一人です(;^ω^)
ですが、そこは道具マニアの私。
苦手な作業こそ道具に頼る!!(いや、力を借りる💦)
お店で新しいゴム通しアイテムを見つけると、すぐ買っては試してみています。
もちろん、道具なんかなくても「安全ピン」で十分、という意見もあるでしょう。私もお客さま宅で急に頼まれる事もあり、安全ピンを使う事もあります。
ただ、他のアイテムと比べてしまうと、「使い勝手が良い」とは残念ながら言えません。
安全ピンは何しろ長さが短いのが欠点です。
ゴムを入れていく過程で、一度に進める事ができる長さはゴム通しアイテムの長さ分になります。
つまり、布を寄せてギャザーを貯めておけるスペースが安全ピンの場合ほとんどありません。
なので、とても時間がかかり効率が悪いのです。
それなら、いっそ便利なアイテムの力に頼った方がストレスも減らせるし、時短にもなるというもの。
ところで・・・
下の写真は私が持っているゴム通しアイテムたちです。
長さや形状、素材も色々ですが、それぞれ特徴があります。
写真の右側から簡単にご説明していきますね。
①
- 特長:一般的な簡易タイプ。下の開いている部分にゴムを挟み、上のリング状の留め金を下げて固定する仕組み。
- 長所:安価
- 短所:挟んだゴムが外れやすい。回転しやすい形状なので、途中でゴムがねじれやすい。
②
- 特長:上のくちばし状の部分にゴムをねじ込んで挟む仕組み。
- 長所:シンプルな形状だが、細いゴムは意外に外れにくい。
- 欠点:幅広のゴムには使えない。
③
- 特長:下にゴムを挟み、丸いスライダーを下げてロックする仕組み。
- 長所:本体とゴムの面が一体化しているのでねじれにくい。ホールド感はある程度強い。
- 短所:細いスペースには入らない(1.5cm幅以上)。強く引っ張ると外れる事もある。
④
- 特長:スリット部分にゴムをくぐらせてひっかけるタイプ
- 長所:ソフト樹脂素材なので、カーブにも対応、滑りが良い。長さがありギャザーを貯めておけるスペースが多いため作業効率が良い。
- 短所:ゴムをホールドする仕組みではないため、外れやすい。細いゴムしか使えない。
⑤
- 特長:上の部分にゴムを挟み、白いレバーを下げてゴムをロックする仕組み。
- 長所:
- ホールド力が強く、強く引っ張ってもはずれない。
- ソフト樹脂でカーブに対応。先が細くなめらかなので滑りが良く、引っ掛かりにくい。
- 挟む部分は平らな形状なので回転しにくく、ねじれにくい。
- 細幅~広幅のゴムに対応。
- 長さがあり、ギャザーを貯めておけて効率良く進める事ができる。
- 短所:特になし。
という事で・・・
私としては今まで使った中では⑤の製品が非常に良かったので、まだ使った事がない方にはぜひお試し頂きたいです(^^)/
ちなみに、ゴム通しをする時の注意点も少しお話しておきますね。
1.ゴムは上がり寸法より少し長めにカットしておきましょう。
ゴムを切らずに長いまま入れて、試着してからカットしようとする方が時々見受けられます。
長いゴムをズルズルさせて作業するのは、ねじれや抜けの原因になるのでおすすめできません。
また、ゴムを複数本入れる場合は、1本の時より上がり寸法が小さくなる傾向がありますので、その分も計算に入れ、長めにしておきましょう。
2.ゴムの両端は本体に安全ピンで留めておきましょう。
留めずに作業すると、せっかく通したゴムが抜けてしまうことがあります。
また、待ち針で留めておくと、作業中に手を刺す恐れがあるので、避けましょう。
3.ゴム入れスペースはゴム幅+5mm
3cmの平ゴムなら、3.5cmのゴムスペースを確保します。
ゆとりが少なすぎると、ゴムが中で折れてしまい、ゆとりが多すぎるとゴムがねじれてしまいます。
4.ゴム入れスペースの中の縫い代はあらかじめ押さえておくと◎
アイロンで倒してある縫い代(脇の接ぎ目など)が起きてきて、ゴムの進行を邪魔する事がよくあります。
あらかじめその部分の縫い代が起きてこないように、ミシンや手縫いで留めておくと安心です。
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事前の準備と便利な道具で、「ゴム通し」を攻略してくださいね~
それではまた(^.^)/~~~