ニット生地に穴があいてしまう?

こんにちは~

ご覧くださっている皆さま、いつもありがとうございます。

先日お友達から「ニット生地に穴があいてしまう」というご相談を頂きました。

4本糸ロックミシンの合わせかがり縫い(インターロック)でニット生地を縫っていて、縫い目の部分・・・どうも針が刺さった箇所に穴が開いてしまう、というのです。

実際、穴があいてしまった実物の生地を見せてもらいましたが、確かに縫い目のキワから穴があいていて、これは針先で地糸を切ってしまっている感じでした。

ニット生地は布帛と違って「編地」ですから、地に穴が開くと、そこから編地が解けていって穴が大きくなってしまいます。

そうならないために、ニット生地を縫う時は「ボールポイント針」と言って、先が丸くなったニット専用針を使う事は皆さんご存じですよね?

最近のロックミシンはニット針が標準針に指定されていて、初期状態ではニット針の11番が取り付けられています。

でも、その方はちゃんとニット針を使っているとの事。

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こういったご相談は初めてだったので、いつもお世話になっているミシン屋さんにも聞いてみましたが、やはりそういった話は聞いた事がないそうで、おそらくミシンの不具合が原因ではない、との事。

ただ、お友達の話によると、そういう現象が起きるのは「リバティ」のスムースニットのような薄手のニット地で、特に肩のようなバイアス部分を縫う時が多い、という事でした。

バイアス部分は特に生地が伸びがちですから、地糸が多少伸ばされた状態で針が刺さると、切れてしまう事があるのかもしれません。

それなら、考えられる対策は、差動をかけて生地を伸ばさないように縫う事。

それから、シンプルですが「細い針」で縫う事。

通常は11番を使いますが、試しに9番のニット針を使ってもらう事にしました。

すると、どうでしょう!

穴があかずに縫う事ができたそうです!

9番の針をロックミシンで使う、という発想が今までありませんでしたが、どうやらこれが一番効果的な対策のようです。

ただし、9番は細い針ですので、当然、強度はありません。

生地が重なって厚くなっている部分を縫う時は、針折れの危険がありますので、面倒でも11番の針に取り換えて縫うようにしてくださいね。

今回のようにニット生地に穴が開いてしまう、というお悩みの方、一度お試しください(^^)/

 

それではまた~(#^^#)