こんばんは(^^)/
洋裁では「正確さ」が大切だという事は皆さんよくお分かりになっていらっしゃると思います。
このブログでも「ステッチ定規」や「棒定規」を使って縫い代幅を正確に保って縫う事をおすすめしました。
ご覧になっていらっしゃらない方は「こちら」もどうぞ(^^)
一定幅をミシンで縫ったり、アイロンで折ったり、という事が正確に出来るようになったら、今度は「布の厚み分を考慮する」という段階です。
ミシン目が表に見えるようにミシンをかける事を「ステッチ」と言いますね。
ちなみにプロの人たちは「たたき」とか「たたきつけ」と言ったりします。痛そ~^^;
このようなステッチの場合は指示された箇所にミシンをかければ良いのですが、問題はステッチではないミシンかけの場合。
つまり「接ぎ(はぎ)」のように縫った後に縫い代を割ったり、片倒しにしたりする時ですが、布の厚みによって縫い幅を微調整する必要があるのです。
布が薄い場合はほとんどパターン通りの縫い代幅で縫ったり、アイロンで折ったりして問題ありません。
ところが厚みのある布の場合、パターン通りの寸法で縫ったりアイロンで折ったりすると、上り寸法が小さくなってしまうのです。
それは布が折り返る時、布の厚みの約2倍分の寸法が使われてしまうからです。
例として2枚の布を接ぎ合わせて、縫い代を割った場合を図解してみました。
おわかりになるでしょうか?
これは極端な例ですが、厚みのある生地は多かれ少なかれ、このような誤差が生じるのです。
ではどのように微調整すればよいのでしょうか?
一番確実なのは「上り寸法を確認する」という事です。
つまり、上の図のように2枚を接ぎ合わせてアイロンした後、パターン上の2枚分の長さと、実寸を比較するのです。
そうすれば、布の厚みによる誤差がどれぐらいなのかがわかります。
たとえば4mm短かったとすれば、その1/4・・・つまり1mm小さく縫えばよい、ということになります。
また、スタンドカラーの付け根のように、細い衿の中に縫い代が詰め込まれるような場合。
衿ぐりの縫い代が入る余地を考慮して、表衿と裏衿の外回りを縫う時に数針分「縫い残し」をしてあげるのがコツです。
この縫い残し部分が開くので、衿ぐりの縫い代がはみ出したり、ふくれたりせずにちゃんと収まってくれるのです。
縫い残した部分はどうするの?と思われるかもしれませんが、衿を付けた後、仕上げのステッチでちゃんとふさがれますので大丈夫です。
これはほんの一例ですが、こういった布の厚み分も考慮した処理が出来るようになると、作品がグッとこなれてきて、プロの仕上がりのようになってきます。
少しでも皆さまの参考になれば嬉しいです(*^-^*)
ではまた~♪