ロータリーカッターだけじゃない?!裁断に使える神アイテム

こんばんは~(^o^)丿

洋裁の大事な工程である「裁断」。

既製服の縫製方法である、縫い代付きのパターンを使い、型紙通りに裁断された生地を、一定の縫い代幅で縫い合わせる、というやり方。
このブログでもたびたびお話していますよね。

この方法では、出来上がり線に「チャコ」や「切りびつけ」といった印を付ける必要がないので手間がかからない反面、「型紙通りに正確に裁断する」という事が大前提になってきます。

何故なら、生地の裁ち端と縫い代幅で出来上がり線が決まってしまうので、型紙より大きく裁断すれば出来上がりはその分大きくなり、その逆では小さく出来上がってしまう、という事になります。

より正確に裁断するのに便利なアイテムとして知られているのが、「ロータリーカッター」ですね。すでに使っていらっしゃる方も多いと思います。

大きなカッターマットの上に生地と型紙を広げて置き、型紙に沿ってカットしていきますが、ハサミを使用する時の様に生地を持ち上げたり、動かしたりする必要がありません。
そのため生地と型紙がずれたりする心配がありませんし、裏地やジョーゼットの様に地の目が定まらない生地を裁断する時には本当に助かります。

ただ、このロータリーカッターですが、便利な反面、ちょっと惜しい点もあります。

それは、新しい刃を使い始めてから結構早い段階で「一か所だけ切れなくなる問題」が発生します。刃のほんの一部分だけ切れ味が悪くなるのです。
そうすると、円形刃なので、切れてない部分が定期的に現れるわけです。

ちなみに円周の長さは

 直径×円周率  ですよね。

この円形刃は直径45mmなので、これを公式に当てはめると・・・

 45×3.14=141.3

つまり、約14cm毎に切れていない部分が出来てしまう、という事になります。
そう考えると、結構な頻度ですよね。

もちろん、新しい刃に替えれば済む事なんですが、この替刃、お値段も結構します。
実店舗では1枚300円くらいが相場でしょうか。
ネットでまとめ買いすれば少し安くなりますが、それでも200円くらいはします。
頻繁に交換していてはコストが高くついてしまいますよね。
もったいないので、「よっぽど切れなくなるまでは我慢して使い続けている」という方も多いのではないでしょうか。

そこで私がご紹介したいのが、布の裁断にも使える「コスパ最強アイテム」です。
それがこちら!!

オルファ「アートナイフ10B」

えっ?これで布切るの?・・・と思われるかもしれませんね(^-^;

オルファは社名にもなっている「折る刃式カッターナイフ」を発明した会社ですが、ペン型ナイフもたくさんの種類の製品を販売しています。
その中で「アートナイフ10B」は一番安価で、汎用性の高い製品です。
紙をカットしたり、工作、モデリングなどでお使いの方もたくさんいらっしゃると思います。
私もパターンをカットするのに長年愛用しています。

実はこのアートナイフ、布もカット出来るんです。
詳しくは後ほどご説明致しますが、まずはアートナイフについて簡単に紹介致しますね。

このアートナイフの素晴らしい点は

  • 切れ味
  • 安定感
  • コスパ

とにかく切れ味が素晴らしい!
刃は合金工具鋼で0.45ミリの厚、刃先の角度は32.8°です。
通常のカッターナイフに比べ刃先の角度が鋭角なので、細かい作業にも最適です。
もちろん安心安全の日本製。

刃はグリップの先を回してホールド・装着させる仕組みなので、ぐらつきもなく、抜群の安定感です。

そして何よりの魅力は本体も替刃もとても安価だという点です。
本体は300円~500円程度。
替刃は25枚入りで200円前後。
コスパ的に言っても、とても良い製品だと思います。

このように素晴らしい性能のアートナイフですが、意外にも生地のカットに使う事もできます。
もちろんすべての生地に使えるわけではありませんが、平らで比較的薄いコットンや化繊であれば使える可能性が高いです。
厚手で硬い生地、毛足のあるウールやニット地などは向きません。
無理のない範囲で裁断作業にアートナイフを併用すれば、ロータリーカッターの使用頻度を減らし、高価な円形刃の消耗を押さえる事ができる、というわけです。

ただし、アートナイフで生地をカットするにはいくつかの注意点があります。

  1. 新しい刃を使う
  2. 刃を寝かし気味に使う
  3. 必ず「定規」を当てて使う

1.新しい刃を使う
当然ですが、新しい刃だととても良く切れます。
紙をカットするより刃の消耗が早いですが、切れ味が悪いと思ったら、躊躇なく刃を交換してください。
先ほども書きましたが、替刃はとても安価です。1枚当たり高くても8円ほどです。
ロータリーカッターの刃を1回替える事を考えたら、25回取り換えても同じ値段です。

 

2.刃を寝かし気味に使う
生地は紙に比べて厚みがあります。
刃を少し寝かせる事で刃の当たる面積が大きくなります。
出だしは刃先をしっかり入れ、その後は寝かし気味に滑らせてカットするのがコツです。

 

3.必ず「定規」を当てて使う

刃自体が回転する円形刃と違って、アートナイフの刃は固定されているので、カットする時にどうしても刃先で布を引いてしまい、布が動いてしまいます。
そのため、カッター定規などを使って布をしっかりと押さえ、定規に沿ってカットしていくようにします。そうする事で布が動かず、カットがとても安定します。

ちなみにカッティング定規はエッジが金属になっているので、刃先が当たっても定規を傷つけません

曲線や細かい部分は型紙に合わせて定規の位置をこまめに動かしていくのがコツです。

 

では、実際にアートナイフで裏地を裁断してみましたので、ご覧ください♪

如何でしょうか?
ずれやすい裏地でも問題なく裁断できました♪

アートナイフは裁断の他にもボタンホールの穴開けや、切りポケットの切り込みを入れる時などにも使っています。
刃先が鋭利なので、繊細な部分のカットには最適です。

 

今現在ロータリーカッターを使っていらっしゃる方、カッターでの裁断未経験の方、コスパ最強のアートナイフを洋裁にも活用してみてくださいね(^O^)/

 


 


 
 
 
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