こんにちは(^^)/
「使い道が無くてたまる一方の着物の裏地やボタンたちを何とかして蘇らせたい!」
そんな想いでリメイクの模索を続けております。
これまでもボタンや羽裏、胴裏などのリメイクに挑戦してきました。
もし、ご覧になっていらっしゃらない方は、こちらの過去投稿もどうぞ(^^)
さて、今回は「胴裏救済プロジェクト 第二弾」をご紹介しようと思います♪
胴裏はご存じだと思いますが、袷(あわせ)の着物に使われている裏地です。
どんな色柄の着物でもたいてい胴裏は白の羽二重の事が多いですね。
そのため、表地の着物は色々にリメイクされても、胴裏は白いばかりになかなか使い道がないのが残念なところ。
押し入れに押し込められている可哀そうな胴裏を救済しよう!というのがこのチャレンジの目的です。
第一弾で染めた胴裏はムラ染め風な感じでとても気に入っているのですが、最初に作った羽裏のブラウスに合わせるにはちょっと雰囲気が違う感じがしました。
なので、別の胴裏で再度染色にトライしてみようと思います!
目指すところは、やはり「こげ茶」。
前回はコーヒーの出がらしを使いましたが、正直思ったほど濃い色には染まらないのだなぁ、と感じました。
出がらしの量も少なかったかもしれません。
かと言って、コーヒーの出がらしはそうすぐにはたまりませんし、新しいコーヒーを大量に染色に使うなんて、もったいなくてできません。
そこでコーヒー以外にこげ茶に染まる天然染料があるのか調べてみました。
すると「ヤシャブシ」の実を使うと、グレーがかったこげ茶が出せるようだという事がわかりました。
ヤシャブシの実は乾燥すると松ぼっくりを小さくしたような丸い茶色の形になります。クリスマスリースの飾りに使われたりもしてますね。
今回このヤシャブシ染めに挑戦してみようと思います!
ヤシャブシは近場では手に入らないので、メルカリで入手しました♪
おそらくご自身で拾い集められたのであろう貴重な実をリーズナブルなお値段で分けて頂く事に感謝。。。
今回入手したのは約120グラム。
染めようと思っている胴裏の重量は約190グラム。
生地に対しての染料の必要量は情報によって色々でした。
生地と同量(同じ重さ分)という説、50%という説、30%という説・・・
わからないので、とりあえず半量の60グラムを使って染め、足りない感じだったら残りも使って、という作戦で行こうと思います!
まずヤシャブシを煮出して染液を取ります。
一般的に染液の量は生地(被染物)の20倍、と言われています。
生地が200グラムとすると、4リットルの染液が必要です。
煮出した染液に胴裏を投入。15分煮て→鉄焙煎・・・これを2回繰り返しました。
染液の濃度が薄かったのか、時間が短かったのか、いまひとつ濃い色になりませんでした。
というわけで、残りのヤシャブシでもう一度トライ!
前回の反省を踏まえ、今度は40分煮て、冷めるまで放置→鉄焙煎。。。
今回はかなり濃い色に染まりました!
洗って乾かし、染めていない胴裏と並べてみました。とってもしっかりと染まっています♪
さあ、この素材をどう加工していこうか???
羽裏のブラウスがリップル風なので、スカートは縦長のスッキリした感じがよさそうです。
という事で、今回は全面ピンタックステッチに決定!
目印として生地にチャコで2cm間隔のラインを引いていきます。
2mmの段付き押さえ(工業ミシン用)を使って、ひたすらピンタックを作っていきます。
出来たピンタック生地を繋げて筒にし、下端は巻ロック仕上げ。
ウエストからヒップにかけてピンタックを少しずつ太く縫い込んで体に沿ったラインを作っていきます。
このあたりの加減は適当です(^^♪
最後にウエストにゴムを入れてかんせ~い!!
ジャ~ン♪♬
流行りのプリーツスカートっぽくなって、なかなかイイ感じです♪
さっそく羽裏のブラウスと合わせて、お教室に着て行きました♪
生徒さんにお願いして写真を撮ってもらいましたよ~(#^^#)
これが捨てるような汚れた羽裏と真っ白な胴裏だったなんて、言わなければ誰もわからないですよね?
無事、裏地たちを蘇らせる事ができ、狙い通りみんなに驚いてもらえて(?)満足でした(*^^)v
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というわけで、胴裏救済プロジェクト第二弾、如何でしたでしょうか?
使わずに眠っている生地やボタン、捨てるような裏地でお気に入りの服が出来るなんて、素敵だと思いませんか?
今度はどんな風にリメイクしようかな♪
これからも胴裏救済プロジェクトは続けていきますよ♪
ぜひまたご覧になって頂けると嬉しいです(#^^#)
ではまた~(^.^)/~~~