麻ひもバッグが柔らかくなったよ♪

こんばんは~(^^)/

今日のタイトル、何のことやら?と思われるでしょうね。

麻ひもバッグとは、荷造り用の麻ひもを編んで作ったバッグです。
ずいぶん前ですが、いっとき流行りましたよね?

これがその麻ひもバッグ。

編み物が上手な私の娘が、その頃、編んで作ってくれた物です。
訳あって使わずにしまい込んでいた物が、最近片付けをしていて出てきたんです。

使わずにいた訳とは・・・

作品自体は編み目もそろっていて、とっても上手に出来ているし、エスニック調の雰囲気も気に入っているのですが、何しろとってもゴワゴワと硬くて重たいんです。
ちょうどコーヒー豆などを入れる麻袋を何枚も重ねたような感触。
硬さは厚手のレザーバッグのよう。

久しぶりに出てきたバッグを見て、
「これ、もっと柔らかかったらいいのに」
と思いました。

で、直感的にこんな事を思い付きました。

「煮てみたら柔らかくなるかな?」

煮る。。。

お相撲さんが稽古用のまわしを柔らかくするために、「何時間も鍋で煮る」という話を聞いた事があります。
だったら麻ひもバッグも柔らかくならないかな?

というわけで、思い立ったら即行動!
染色で使っている大鍋で煮てみることにしました!

バッグはそれほど大きい物ではないのですが、あまりに硬くて折れ曲がってくれません。
鍋のサイズに収めるのに苦労しながら、なんとかバッグが浸るほどの水をいれ、火にかけます。
沸騰すると、みるみるお湯は茶色くなり、麻ひも特有の臭いが立ち込めました。

途中、箸でつついたり、ひっくり返したりしてみますが、箸で触った触感では、ちっとも柔らかくなった感じはしません。
1時間くらい煮てみたところで、いったん湯から引き揚げ、水で冷ましてから、今度は手でぐいぐいと揉んでみました。

「う~ん・・・」「だめだ、ぜんぜん柔らかくないや」

煮る時間が足りないのかもしれない・・・

という事で、もう一度トライ!

今度は重曹を入れて煮てみる事にしました。
だって、豆を煮る時に重曹を入れて柔らかくするじゃないですか。
だったら麻ひもだって。。。

分量はわからないので、適当にドバドバと重曹を入れ、またぐつぐつと煮てみました。
重曹のせいか、さっきよりお湯の色が濃い茶色になってきました。

さあ、どうでしょう?

 

う~ん、やっぱりちっとも柔らかくなりません。
はたして重曹が正しかったのかどうか。
重曹を入れるとアルカリ性になるから、もしかしたら余計ゴワゴワになってしまったのかも。。。

なんだかもう疲れてきたので、鍋で煮る作戦は中止する事にしました。
とりあえず一旦干して、また別の方法を考えよう。。。

それにしても、重曹でアルカリ性になってしまったのなら、中和しないとね。
バケツに水と柔軟剤をいつもの3倍くらいの濃さにして入れ、しばらく浸した後、軽く水洗いし、脱水。

脱水後のバッグはもはやガチガチに硬くなっていて、この時点で、ようやく「失敗」を悟りました。

「もうしょうがないから、植木鉢のカバーにでもしようか・・・」
「はるちゃん、ごめんね」
*はるちゃんは娘の事です*

そんな事を考えながら、ベランダの物干し竿に大きなピンチで止め、乾くまで丸2日ほど放置しておいたのです。

******************

そろそろ乾いたかな?

乾いた麻ひもバッグを触って、ビックリ!

なんと、柔らかくなっているではありませんか!

「うそ!なんで?」

理由はわかりませんが、干す前にはあれほどガチガチゴワゴワだった麻ひもバッグが、ざっくりとした手編みセーターのようにしなやかになっていたのです!

煮たのが良かったのか、重曹が効いたのか、揉んだおかげなのか。
それとも、単に柔軟剤の効果なのか・・・

この結果については検証の余地はありますが、とりあえず硬い麻の繊維が柔らかくなったのは事実のようです。

柔らかくなったバッグ。
こうなったら使ってみたくなります。
鮮やかな色の着物地を裏地にして、持ち手を付ければ素敵なバッグになりそう。
革のベルトを付けてショルダーにするのもいいかもね。

なんだかちょっとわくわくしてきました。

 
というわけで、今回の無謀な実験、如何でしたでしょうか?
もしかしたら麻ひもに限らず、硬くてゴワゴワな天然繊維を柔らかくするのに、応用できるかもしれません。
大切な生地にはおすすめしませんが、捨てても構わないような物になら、ダメ元でトライしてみてはいかが?

One Reply to “麻ひもバッグが柔らかくなったよ♪”

Comments are closed.