こんにちは~(^O^)/
年内に納品のお仕立て物やパターンなどは全て完了し、安堵しているところです。
いつもの事ながら年末はかけこみの仕事などが多いのです。
ある年などは大晦日の夜に漸く仕上がり、年明け1日に発送、なんていう事もありました。
コロナ禍になって、そこまで仕事がひっ迫する事はありませんが、舞台衣装の仕事も少しずつ戻り始めています。
昨年よりも忙しく年末を送れているのは有難い事だなぁ、と思います。
とかく、やるべき事に追われ、気持ちが焦っていると、良い仕事はできないものです。
洋裁に限らずあらゆる仕事にもあてはまると思います。
「急いては事を仕損じる」とはよく言ったものですね。
ところで、一般的に洋裁をする人って、細かい作業が得意で、内向的、マイペース、といった印象を持たれがちです。
確かにそういうタイプの方もいます。
ところが、とんでもない「せっかちさん」も結構いるんですよね(笑)。。。
洋裁って、細かい作業ですし、正確さも要求されます。
ある意味我慢強さも必要です。
だから「せっかちな人」は洋裁には向かないんじゃない?と思われるかもしれません。
でも私の知る限り、腕の良い縫製職人さんやパタンナーさんたちの多くは、とてもせっかちです。
以前、「釣り」が趣味だという人は短気な人が多い、という話を聞いたことがあります。
なんだかそれと似ているなぁ、と思います。
これらが何を意味しているのか、私なりに分析すると・・・
「せっかちさん」や「気短か」な人は自分が取り組んでいる事に対する成果を求める気持ちが他の人に比べてとても強い人たち。
そして、すぐにでも結果を出したい。
つまり、仕事に対して貪欲なんです。
でも実際、良い仕事をするためには、せっかちさや気短さはマイナス。
だから自分で努力して、生来の気質を封印し、あるい補い、克服した人が一流になるのだと思うのです。
では振り返って自分(私)はどうなのか、と言うと・・・
私は病的なほどのせっかちではないと思いますが(笑)、明らかにそちら側の人だと思います。
でも、この仕事を長く続けたり、子育てを経験したり、あるいは人に教える立場に立ったりする中で、自分の欠点を自覚し、改善しようとして今までやってきました。
それでも時々は押さえきれないほど気が急いている自分に気が付く事もあり、「まだまだだなぁ」と感じています。
ところで、そういった気が急いている事に気が付いたら、具体的にはどうしたら良いでしょう?
深呼吸するとか、休憩してほかの事を考えるとか・・・言うのは簡単ですが、なかなか気持ちを切り替えるって難しいですよね?
そんな時、まず大切なのは、自分が「焦っている状態である」という事に気付く事。
「このままではいけない」と思う事。
そして私の場合、こういう時はいつもの作業を「とてもゆっくりとやる」ようにしています。
しかも、それが無駄のない美しい動きであるかのように、その作業の一つ一つを「丁寧に」するのです。
あたかも観客がいて、自分の所作を見つめているかのように、真剣に目の前の事に集中する。
すると、頭の中の余計な物がなくなり、自然と気持ちが落ち着いてくるのがわかります。
「人に見られている」と思い込む事で、頭が冷える、というか、冷静になれるのかもしれません。
簡単で効果がありますので、よかったら試してみてください(*^-^*)
今年もあとわずか。
まだまだやらなければならない事が満載ですが、心穏やかに、美し所作でひとつひとつこなしていきたいと思います(#^^#)
それではまた~(^O^)/