ミシンのメンテナンス

こんばんは(^^)/

教室で使っている職業ミシンの糸調子が良くないので、お世話になっているアイミ商事さんにメンテナンスをお願いしてきました。

もう何十年も使っているミシンですが、職業ミシンはお手入れ次第で長く使えるところが良いですね。

家庭用ミシンはすぐにモデルチェンジされてしまい、古い機種は部品が製造終了だったりして、ずっと使い続けるのは意外と難しかったりします。

ミシン屋さんによっては修理するよりも新しいミシンを買うように勧められる、なんて話は良く聞きますよね(;^ω^)

そういう意味ではアイミさんはとっても良心的ですし、長く使うためのアドバイスも頂けて、本当に助かります。

自分で出来るお手入れ方法などは取扱説明書にもちゃんと書かれていますので、マメな方はセルフメンテナンスをちゃんとやっていらっしゃると思います。

でも、説明書に書かれていないけれど大事な事もたくさんあるそうです。

今日は色々勉強になりましたので、覚書も兼ねていくつか皆さまと共有できたら、と思います。

 

1.注油について

最近の家庭用ミシンは自分で注油するように取説には書かれていませんよね?

一方、職業ミシンは必ず定期的に自分で注油する必要があります。
家にあるからと「クレ556」や「シリコンスプレー」などではなく、普通のミシンオイルを使わないといけません。

注油ポイントは取説に書かれていますが、それ以外にぜひ注油した方が良いのは「カマの中」。
ボビンケースを外し、カマの回転する部分と回転しない部分の境目にも注油した方が良いとの事。
それから「シャフト」の部分。

多少箇所を間違えようが、注油した事で悪影響は無いそうなので、安心して注油しましょう。
数滴で劇的にミシンの調子が良くなる事も少なくないそうです。
ただし、注油後は空運転をし、余分な油は拭き取り、念のため端切れなどで試し縫いをした方良いと思います。

 

2.ボビンケースについて

家庭用と違い、職業用ミシンの下糸はボビンケースが必要です。
ボビンケースは壊れることが無いので、ずっと同じ物を使い続けている方がほとんどだと思いますが、実はボビンケースは「消耗品」なのだそう。
下糸の出方がスムーズでなくなったり、糸を引っ張った時に手にひっかかりを感じたり、テンションが不規則になったりするような場合は、交換が必要だそうです。

また、一般的に売られている工業用ボビンケースはメーカー問わずにどの職業ミシンにも使えますが、メーカー純正のボビンケースを使うと糸調子が良くなる場合があるとの事。
一般的な物とメーカー純正の物を比べて見せてもらいましたが、確かに微妙に形が違っていました。
ミシンは精密機械なので、このちょっとした違いでも縫いに影響が出るんですね~。

また、自動糸切りボタンを使った後、上糸の糸足が短すぎて、次に縫う時に針から抜けてしまう、という事ありませんか?
工業ミシンはこの上糸の糸足の長さを自分で調節する事ができるんですが、職業ミシンは調節する事ができません。
でも、純正のボビンケースを使う事でこれが改善する事もあるそうです。
上糸なのにボビンケースが影響するなんて、おもしろいですよね?

 

3.ボビンについて

工業・職業ミシンと家庭用ミシンはボビンの形が違います。
特に家庭用ミシンのボビンですが、メーカー純正の物の他にも色々な物が売られています。
家庭用であればほとんどの物が使用可能ですが、たとえば100均などで売られているような、製造元もわからない安価なタイプの物は使わない方が良いそうです。
まれに形が正円形ではない物があり、それが糸調子に影響したりする事もあるそうです。
ボビンを購入する場合は、ある程度ちゃんとしたお店で買った方が良い、との事でした。

 

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何十年とこの仕事をしていても、知らない事だらけだなぁ、とつくづく思います。

ミシンは不具合が起きてから慌てないよう、普段からセルフや業者さんのメンテナンスを心掛けたいですね(*^-^*)

 

それではまた~(^^)/

 

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