こんにちはー(^O^)/
試行錯誤の末、「うまく行った!」「思い通りの結果が出た!」という時。
今後同じような問題にぶつかった時には、同じように良い結果を出せるようになりたいですよね。
そのために、なぜ今回うまくいったのかを分析し、そこに何らかの「法則性」を見つけ出したい、と思うわけです。
法則が見つかれば、良い結果を生み出す「再現率」が高まります。
「法則」なんてちょっと難しい感じですが、わかりやすい例では、「カップラーメン」。
カップの横っちょとか、フタの裏あたりに「作り方」が書いてありますよね。
そこに、こんな風に書かれていたらどうでしょう?
- お湯を適量入れます
- 食べごろになったら召し上がれ
これ、いやですよね(;^ω^)
どのくらいお湯を入れればちょうどいい味になるのか?
どのくらいの時間をおいたら、麺がちょうど食べごろになるのか?
こんなことを毎回毎回悩んでいたら、カップラーメンはとっても面倒くさい食べ物になってしまいますね。
でもメーカーさんが
「お湯はこの線まで」
「待ち時間は3分」
という明確な「法則」を教えてくれているから、何も難しい事を考えずに、毎回同じクオリティのカップ麺を食べる事が出来るわけです。
私は昔から、この「法則」を自分なりに見つける事が好きで、それを数式化してエクセルやイラストレーターといった製図のツールに組み込む事で、次回には簡単に「再現」できるように「システム化」するようにしています。
この「法則」というのは、もちろん普遍的なものでは全然なく、あくまでも私の「思い込み」の範疇で、もし他人が見たら「これ、こじつけでしょ?」と思うかもしれません。
そして、その法則の中には、かなり重要度の高いものもあれば、面白半分で法則化したものの、あまり実用性の無いものもあります。
例えば・・・
衣料パターンには様々な「記号」があります。
地の目線、ステッチ線、芯貼り指示線、ギャザー指示線・・・etc.
その表記の仕方は、ちゃんとJIS規格で決まっているのです。
例えば「地の目線」。
これは「細い実線に矢印を付けて示す」となっています。
通常、方向性の無い生地の場合は実線の両端に矢印が付き、方向性のある生地の場合はどちらか一つになります。
実線の長さや矢印の方向、角度などは厳密な指定はないので、パタンナーによって多少描き方が異なる場合もあります。
皆さんが目にしたことがある地の目線としてはこんな感じでしょうか。
この中で一番右のタイプが私がいつも使っている地の目線です。
私は製図をIllustrator(イラストレーター)というグラフィックソフトを使って描画しています。
普通、この地の目線は、実線を描き、バランスを見て「逆くの字」の矢印を後から描き入れます。
上の矢印が描けたら、コピペして180°回転させて下の端にくっつけます。
いたって簡単な事ですが、ビジュアル的に形が良く、バランスの取れた地の目線がいつも描けるとは限らず、描いた後で、「あれ、矢印がちょっと大きすぎたかな?」とか、「シャープさに欠けるかな?」と思って、少し手直しをする事もあります。
この作業が意外と煩わしく面倒なので、うまく描けたものをサンプリングしておいて、拡大縮小、回転など、適宜加工して使い回す事にしています。
ある時、ふとこんな事を考えました。
「出来の良い地の目線には、線と矢印に何か法則があるんじゃないか?」と。
そこで、サンプリングしている、ビジュアルの良い地の目線を分析してみました。
最初に描く実線が黒線、次に赤線、最後に緑線を描いていきます。
それぞれの長さや角度を分析してみると、この3種類の線の間にはこんな法則があったのです!
- 赤線の長さ=黒線の長さの6%
- 黒線と赤線の角度=16°
- 緑線の長さ=赤線の長さの60%
- 赤線と緑線の角度=116°
この結果に思わず驚きました!
全てに含まれる「6」という数字!
単なる偶然を超えているんじゃない?
もちろん、単なる偶然です(^^)
でも、この法則を使えば、例えば地の目が垂直方向ではない場合でもバランスを崩さず、同じクオリティの地の目線が描ける、という事になります。
もっとも、CADを使っている人は指示線など自動で挿入できるでしょうし、そもそも、地の目線のビジュアルにこだわる人なんてあまりいないでしょうけど。。。(;^ω^)
こんな風に、一見無駄の様に見えるものばかりではなく、自分なりの法則を見出そうとする習慣は、仕事をする上でも、あるいは趣味やスポーツなど様々な場面でとても役に立ちます。
もちろん、最初からすべてが正しいとは限りませんが、状況に応じて微調整し、修正を加えていけばいい。
要は「こういう事なんじゃない?」と仮定し、検証していくという作業の繰り返しで、自分なりの法則は磨かれていくのだと思います。
巷には色々な分野で「黄金比」と呼ばれる法則が存在します。
それは、良い結果を生み出すための試行錯誤を繰り返す中で、先人たちが見出してきたものです。
後世にも残る普遍の法則。
ロマンですね。。。✨