こんばんはー(^O^)/
先日、オーダーのお客様から着物や帯などをたくさん頂きました。
お家の建て替えをされるという事で、この機会に膨大な着物を整理され、リメイク用にと私のために取って置いてくださったお品物たちでした。
その際、お母様が作られたという日本刺繍の作品もたくさん頂きました。
かつては着物も全部お母様がお仕立てされていたそうで、和裁も刺繍もプロのような腕前です。
こんなに気前よく頂いてしまって、どうしましょう・・・
ドレスやバッグなどに素材として使ってもらえれば、という事で頂きましたので、どんな風に使おうかと色々考えました。
でも、たくさんある刺繍は全部違うデザインで、一つ一つが作品としてそのまま飾れるように完成されています。
これをあえて崩してしまうのはもったいないと思いました。
しかも、それらは1月~12月までの月ごとに季節の花々が描かれていて、全体として一つのシリーズのようになっています。
しかも2セットもあります。
「やっぱり、このままうちの玄関に飾ろう❣」
「その方がお母様も喜んでくださるはず」
そう思ったものの、ちょうど良さそうな額はないし、ちょっとイレギュラーなサイズだから市販品でも見つからないような気がします。
かと言って、そのまま壁に立てかけておくのでは芸が無いし・・・
「じゃ、スタンド、手作りするか!」
とは言っても、手の込んだ物を作れる腕もありませんし、材料を買いに行くほどの時間があるわけでもありません。
願わくば家にある物で超カンタンにできるような物・・・でもちょっとだけおしゃれな感じの・・・にしたいなぁ。
何かないかと部屋を物色していると、ちょっと大きめのコルクボードが見つかりました。
厚みは1cmくらい。結構しっかりしています。
何のために買ったんだっけ?
コルクなら、のこぎりじゃなくてもカッターで切れそうだし、釘打ちしなくてもボンドでいけそう・・・
コイツは使えるかも♪
というわけで、このコルク板を使って刺繍スタンドを自作する事にしました!
一枚板に刺しゅうを乗せるための足場(?)と、背面には板を立たせるための脚立(?)になるパーツを付けただけのシンプルな形にしようかな。
コルクって、切断すると断面は凸凹してしまって真っすぐにカットするのも案外難しいものなんですよね。
そこでヤスリやルーターで断面をなめらかにし、余ったコルクを削った粉と木工用ボンドを練り合わせてペーストを作り、欠損した箇所のパテにしたり。
行き当たりばったりながら、なんとか形は出来たものの、問題は質感。
コルクってそのままでもおしゃれではありますが、日本刺繍を飾るにはちょっとテイストが違います。
そこで重厚感を出すために、全体に柿渋を塗ってみました。
こうしてやっと完成しました!
それがこちら♡
どうでしょう?
柿渋を乾かすために炎天下の中、エアコンの室外機の上にのせていたら少し反ってしまいましたが💦、なかなかの仕上がりだと自画自賛。
女郎花(おみなえし)の刺繍を立てて、玄関の下駄箱の上に飾ってみましたよ♪
ちなみに、右側の子は二分の一サイズのトルソーに着物地をドレス風にドレーピングしています。
左端に見えるのは、今年、長野の善光寺で「御開帳」が行われた時の御柱のミニチュアです。
あいにく私は仕事で行けませんでしたが、姉が買って送ってくれました。
というわけで、これから毎月刺繍を飾るのが楽しみになってきました。
それではまた~(#^^#)