使えばわかる!「メルター」の実力 基本編

こんばんは(^O^)/

洋裁用品って色々と便利な物がたくさんあるんですが、今日はイチオシのアイテムをご紹介しようと思います。

それがこの「メルター」です!!

 

パッケージに書かれているように、これは「熱接着糸」。
つまり熱を加えると「溶けてくっつく」糸なんです。
糸状の接着剤とも言えます。

組成は「ナイロン100%」。
超極細のナイロン糸を撚り合わせ、0.5mmくらいの太さの糸になっています。
さきほどの写真は小巻で糸量7g、長さにして約100mです。

この商品にはもう少し大きいサイズもあり、こちらは糸量20g。
私はよく使うのでこんな状態・・・

 

これを布と布の間に挟んでスチームアイロンをかけると、糸が溶けて布同士がくっつくのです。

ただし、これはあくまでも「仮接着」で、恒久的な接着剤ではありません。
再び熱を加えると剥がす事ができ、これが「仮止め」としての用途にはとても使い勝手が良いのです。

この「メルター」の最大のポイントは、「ミシンで縫う事ができる」という点。
他の熱接着アイテムにない素晴らしい発想だと思います。

それでは実際に使い方をご説明していきましょう。

このメルターは糸が太いのと、撚りが戻りやすいので、上糸ではなく、下糸に使います。
上糸は普通のミシン糸を使います。

 

【例1 ポケット付け】

 

1.ポケットの口の始末をし、横と下の縫い代を出来上がり線で折ります。

2.ミシンの下糸をメルターにし、折った部分に表から大きい目(4くらい)でミシンをかけます。
<表側>

<裏側>

 

3.布の上にポケットを乗せ、さきほどかけたミシン目の上からスチームアイロンで押さえます。(5秒程度)

 

4.上糸をはずします

※この段階でしっかりと仮止めされています

 

5.下糸をミシン糸に入れ替え、ミシン目の大きさを通常に戻し、表からステッチをかけます

 

どうでしょう?
折った縫い代がきっちりと収まって、カンタンきれいにポケット付けができました♪

 

【例2 ブレード付け】


普通だったらこんな風にピン打ちをしてから、しつけをして、それから縫い付け、という手順ですよね?・・・

 

1.布のに図案を描き入れます

 

2.片面チャコペーパーで布の裏側に図案を写します

※これが裏側

 

3.下糸をメルターにして裏側から図案の上をステッチします

※これが表側

 

4.メルターの上にブレードを置いて、スチームアイロンで押さえます

 

※接着し終わったところ

※裏側の糸は取り除いてくださいね!

 

5.ブレードをミシンステッチや手縫いで縫い付けます

 

☆例1、例2ともにメルターを使った後、下糸を忘れずにミシン糸に入れ替えてくださいね。
☆ミシン目も大きくしていますから、終わったらすぐに元に戻しておきましょうね。

ちなみに私はこの2つをよく忘れて、「あ”ーっっ!!」「やっちゃった~!」というヘマをやらかします(; ・`д・´)
皆さまはそんな事はないと思いますが、念のため~(^^)/

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いかがでしたでしょうか?

このような使い方は基本中の基本です。
「もうやってるよ~」という方もいらっしゃると思います。
そこで次回は「応用編」として裏ワザ的な使い方をご紹介したいと思います。

ぜひお楽しみしてくださいね~(*^^)v

 

 

#メルター #熱接着糸 #ポケット付け #ブレード付け

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