こんにちは~!
今日は東京も朝から雪がチラつき、積雪予報も出されています。
昨日のうちから歩道には滑り止めのため「塩化カルシウム」の白い粒が撒かれていました。
これって、積もるほど降ったらすぐに埋もれてしまい、「効果ないんじゃない?」って思いますが、どうなんでしょう。。。
毎度思いますが、東京って雪が降るだけで大騒ぎですね~(;^ω^)
ところで、北京オリンピックのスキージャンプ。
スーツの規定違反で高梨沙羅さんや複数の方が失格になってしまいました。
とっても残念なニュースですね。
これには多くの問題点が指摘されています。
抜き打ち検査の是非
基準が曖昧
検査員の采配(複数人体制でない)
・・・
そもそも、抜き打ち検査ってどんな風に行われるのでしょう。
スポーツ紙の情報によれば・・・
- 飛んだ後に、抜き打ちで指名された選手はコントロール室というところで検査員に目視のチェックを受ける。
- その後、検査員の主観で「おかしい」と思う箇所について、スーツを脱いで、本人とスーツを測定する。
という流れで行われるそうです。
高梨選手の場合、違反があったとされているのは「太もも周り」。
この箇所は私たちが「ワタリ」と呼んでいる部分だと思います。
この部分の「ゆとり量」が基準値より2cmオーバーしていた、という事です。
日常的に身体や衣服の採寸をしている私たちからすれば、2cmというのは採寸の仕方によって簡単に増減してしまう数値です。
ジャンプスーツというのは伸縮素材ですから、手加減でいくらでも変わってくるだろうな、と想像できます。
また、1cm未満の端数はどちらに含めるの?四捨五入するの?とか・・・
まあ何が言いたいのかというと・・・
繊維や肉体の採寸というのは曖昧で不正確になりがちだ、という事。
ジャンプスーツの規定が厳しいのは、スーツのゆとり量が多くなると空気抵抗が大きくなり、浮力が増して有利になるため。
だったら直接、空気抵抗の値を測る機器なんていうのはないんでしょうかね?
機械で計測した数値だったら、だれもが納得するはず。
それが無理だったら、検査を複数人体制にするとか、抜き打ちっていうのを改めるとか、ルール改正を望みたいものです。
さて・・・
この実寸にたいする「ゆとり量」というのは、通常の洋服において着心地を左右する重要な要素です。
身体の実寸(ヌード寸法)に呼吸のための必要最小限のゆとりを加えた形が、いわゆる「原型」という物です。
この原型にさらに用途に応じたゆとりを各所に追加して、アイテムの製図をしていくわけです。
この「ゆとり量」は人によって好みの量が違います。
「ぴったり」が好きな人もいれば、「ゆったり」が好きな人もいます。
自分の最適なゆとり量を数値として把握しておくと、製図やパターンメイキング、市販のパターンのアレンジなど、色々な場面で役に立ちます。
ゆとり量を確認する方法は・・・
自分の服の中で特に着心地の良い服があれば、それを着用します。
バストやウエスト、ヒップ、腕周り、太ももなど各ポイントで身体にぴったりになるよう余っている布をつまみます。
5cmつまめたら、ゆとり量は10cm。
アイテム毎にゆとり量を一覧にしておくと便利ですよ。
自分のヌード寸法にゆとり量を加えた数値になるよう、パターンの段階で修正しておけば良いのです。
洋裁は好きでも、数字に無頓着な方って結構いらっしゃるんですよね。
出来上がって着てみるまでそれがどんな大きさなのかわからない、というのでは困ります。
大事な布とせっかくの労力を無駄にすることがないよう、パターンの段階で「上がり寸法」をチェックしておく習慣を付けておきましょうね。
それではまた~(^O^)/