こんにちは~!
前回に引き続き、「精製水を手作りする!」というテーマで後編をお届けします(^^)/
まずは、前回のおさらいをしておきましょう。
- アイロンに水道水を使うと、カルキの白い粉が出る。
- 白い粉を出ないようにするには精製水(純水)を使うべし。
- 市販の精製水を使えば良いが、もっと安く自宅で作れたらいいね。
- イオン交換樹脂で水道水をろ過すれば精製水(に近い物)ができる。
- イオン交換樹脂はネットで安く手に入る。しかも長持ち。
- 家にある物でろ過装置を作っちゃおう!
以上が前回の流れでした。
さあ、それではさっそくろ過装置を作ってみましょう。
【用意するもの】
まず材料の説明をします。
私が実際に試してみて効果を確認した次の2種類のどちらかをお使いください。それ以外の製品については未検証です。
・直本工業「ハイソフナー」小(約250g入り)
・サンエイ化学「純水用イオン交換樹脂」(約750g入り)
これは出来るだけボトル本体に凹凸や溝のない、つるっとしたタイプの物を用意してください。炭酸水のボトルは比較的このタイプが多いような気がします。底の方に溝があっても、上半分がつるっとしていれば大丈夫です。ふたは1個のみ使います。2本が同じ大きさであれば500mlでも1リットルでも構いません。
これはヒザまでの短いストッキングですが、長いパンストを短く切った物でも構いません。新品でなくても構いませんが、穴の開いてない物をご用意ください。
こちらは手作りした水の水質を測るための物です。なくても精製水は作れますが、水質管理のため、お持ちになっておくことを強くおすすめします。メーカーは問いません。
どんなものでも構いませんが、洋裁用のはさみはダメですよ~
出来るだけ先の細い物をご用意ください。なければ安全ピンでも代用できます。
イオン交換樹脂を計量するため。なくても構いません。
【作り方】
1.ペットボトルの1本は底の部分をカットします。
2.もう一本のボトルは首の部分をカットします。
※切り口のバリは取っておいてください。
3.フタの真ん中にごく小さい穴を開けます。
※貫通していないといけませんが、出来るだけ小さい穴が良いです。
4.2のボトルに1のボトルを逆さまにして差し込みます。
5.イオン交換樹脂を200グラム測り、ストッキングに入れ、口を結びます
※量はアバウトでも構いません。1リットルボトルの場合は300グラムでも良いです。
6.上のボトルの中に入れます。
※切り口のバリに引っ掛かるとストッキングが破れますので、注意して入れてください。
※ストッキング入り樹脂を一度濡らし、細長く形作ってから入れるとうまくいきます。
※出来るだけ隙間がないように手で押し付け、中央あたりを少しくぼませます。
7.水道水を200ml程度用意し、樹脂の中央あたりをめがけて静かに注ぎます。
※500mlボトルの場合は入りきらないかもしれませんが、水の量は適当で構いません。
8.ろ過されるのを待ちます。
※10分程度で入れた量の7割くらいはろ過されます。時間がある場合は30分程度待ちましょう。
9.ろ過された水のTDS値を測定してみます。
見にくいかもしれませんが、「0ppm」です!
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いかがでしょうか?
理科の実験のようで、結構楽しいですよね?
安価で手軽に精製水を手作り。興味のある方はお試しください♪
手作りした水をアイロンに使う前に、せっかくですからアイロンの水垢クリーニングをしておきましょう。やり方はアイロンの各メーカーの説明書やホームページなどを参考になさってくださいね。
ここでご注意頂きたい点があります。
- ろ過装置はホコリ等が入らないよう、衛生に気を付けて保管してください。
- ろ過した精製水はその日のうちに使い切ってください。
- アイロンの使用頻度にもよりますが、イオン交換樹脂はだいたい半年くらいを目安に交換してください。ただし、精製水の水質は定期的に測定し、TDS値が増えてきたら、早めに樹脂を交換してください。
- 作った精製水は「アイロン水専用」としてお使いください。飲用、コンタクトレンズ洗浄用などに使わないでください。
最後に・・・
この方法で作った水を使うと、アイロンのカルキ粉が出ない事を保証をするものではないことをご了承ください。
これからも洋裁の変わったアイディア、どんどんご紹介していきますね♪
お楽しみに(^_^)/